OFFICE STRATEGYこれからのオフィス戦略

オフィスで使える
抗ウィルス仕様の内装材
2020.07.15UP

新型コロナウィルス感染拡大を受け、オフィスでもさまざまな感染予防策が取られています。そのような中、ウィルスの定着を抑えるという観点から「抗ウィルス」建材をオフィスに取り入れる動きが高まってくると考えられます。

今後、オフィスを感染予防のためにリニューアルする際に、抗ウィルス建材をオフィスに取り入れようとした場合、どのような種類があり、どのような場所に施すことができるのでしょうか。

今回は、オフィスで使える抗ウィルス仕様の内装材についてご紹介します。

抗ウィルス建材によるオフィスづくり

感染リスクを確実に減らすために、「3密の回避」などフィジカルディスタンスがオフィス内でも必須になっていますが、一方で、接触感染を予防するための手洗い・消毒の対策も進んでいます。従業員の手洗い・消毒の呼びかけや徹底から、オフィスのドアノブなどの共用部分の意識的な消毒・清掃などがそれにあたります。

これに加えて、抗ウィルス建材を取り入れる方法も注目されています。

これまで、よく「抗菌建材」というのは耳にしたことがあるのではないでしょうか。抗菌とは、長期にわたって表面上における細菌の増殖を抑制することですが、細菌とウィルスはまったく別物です。ウィルスには、抗菌建材ではなく抗ウィルス建材で対応する必要があります。

抗ウィルス建材によるオフィスづくり
抗ウィルス建材によるオフィスづくり

現状、まだ新型コロナウィルスに対応する抗ウィルス仕様の床材や壁材、天井材などの内装材は出てきていませんが、既存の抗ウィルス建材を積極的に使ったオフィスづくりをすることで、清潔感の維持に貢献できるのではないでしょうか。

新型コロナウィルスは物体の表面でどのくらい生存するか

参考までに、新型コロナウィルスの特徴について知っておきましょう。

新型コロナウィルスは、物体の表面でどのくらい生存するものなのでしょうか。

米国立衛生研究所(NIH)とプリンストン大学とカリフォルニア大学の研究チームが2020年3月に発表した実験結果によれば、新型コロナウィルスは、段ボールの表面では最長24時間、プラスチックやステンレスの表面では最長48~72時間ほど生存することが明らかになりました。一方で、銅の表面では4時間程度であることが分かっています。

これらは研究室での実験結果に過ぎないという見解もありますが、一つの目安として注目されています。

特に銅がプラスチックやステンレスと比べて大幅に生存時間を抑えられるということから、銅の内装材の開発も進められています。

オフィスのどのような場所に抗ウィルス内装材を使うのがよいか

では、抗ウィルス内装材をオフィスに導入する場合、具体的にはどのような場所に使用するのがいいのでしょうか。

考えられるのが、次の場所です。

・机の天板やイスなどのオフィス家具
・壁紙や床材
・ドアノブや手すりなどの、多数の人が頻繁に触る場所

現在は、これらの場所にはアルコール消毒などがされていますが、これらの場所に抗ウィルス内装材を使用すれば、ウィルスが付着した際に定着を抑制する効果が期待できます。

抗ウィルス建材の製品例

では、オフィスに導入できる抗ウィルス建材には具体的にどのような製品があるのでしょうか。使用できる箇所ごとに一例を見ていきましょう。

1.オフィス家具の天板などに使用できる化粧板
イビケン株式会社「イビボードウィルヘル」

イビケン株式会社「イビボードウィルヘル

イビケンの「イビボードウィルヘル」は、業界初となる抗ウィルス性能を持つメラミン化粧板で、一般メラミン化粧板と比較し、耐久性はそのままで24時間後に99.9%以上減少の抗ウィルス、抗菌効果を確認しています。光触媒ではない為、室内の明るさ暗さに関係なく抗ウィルス、抗菌効果を発揮します。SIAA登録品です。(SIAAマークについて:一般社団法人 抗菌製品技術協議会)。

衛生面を重視する飲食店・食堂、医療機関、学校など公共建築物に最適とされており、オフィスでも手の触れる機会の多い、オフィス家具や建材での使用に適していると考えられます。

2.床材
シンコール「ノンワックスシート」

シンコール株式会社「エミネンスフロア タフプレーン/タフマーブルノンワックス

99%以上の抗ウィルス効果が確認されているフロアシートです。防汚コーティング層に抗ウィルス性の高い成分を配合しており、オフィスのフロアに使用することで、床に付着したウィルスや、空調などの空気の動きや歩行により浮遊したウィルスの拡散量を低減することが期待
できます。

田島ルーフィング株式会社「マーモリウム」

田島ルーフィング株式会社「マーモリウム

田島ルーフィングの「マーモリウム」は、抗ウィルス効果と抗菌効果を99.9%以上持ち、脱臭効果や抗アレルギー効果も持つ床材です。抗ウィルス試験においては、ノロウィルスとA型インフルエンザに対して抗ウィルス効果があることが実証されています。すべて天然素材で作られており、環境に優しいところに特徴があります。
床面に付着したウィルスが浮遊すれば感染リスクが高まりますが、床にマーモリウムを施工することにより、抗ウィルス効果を発揮します。

また、抗ウィルス建材ではありませんが、ナイロン製のタイルカーペットは耐久性・撥水性に優れており、エントランスなど人の行き来が多い場所に適しています。特に、原着(合成繊維における原液着色繊維)のものは「原着ナイロン」と呼ばれ、染色堅牢度が高く色落ちしにくいのが特徴です。消毒などを頻繁に行う箇所に使用するのも一つの手です。

3.壁材
壁紙

グランド印刷の「Arms(ベガウィルス素材)」は、抗ウィルス機能と抗菌機能の2つの機能を持ったデジタルプリント壁紙で、ウィルスが壁紙に触れると、表層のタンパク質を変質分解し、不活性化させます。オフィスの壁に施すことで、衛生環境の向上が期待できると考えられます。

4.塗料
塗料

関西ペイント株式会社「アレスシックイ

関西ペイントの「アレスシックイ」は、抗菌・抗ウィルス・消臭等、複数の機能を持つ塗料で、漆喰を刷毛やローラーで塗装できるようにしたものです。抗ウィルス効果の検証を行った結果、インフルエンザウイルスをはじめ、複数の種類のウイルスに有効であるという結果が得られました。
オフィスやトイレの壁や天井に、このアレスシックイを施工することで、衛生環境の向上が期待できます。

日本ペイントの「ニッペ パーフェクトインテリアエアークリーン」は、室内用高機能塗料で、超低臭・消臭・抗菌機能に加えて、抗ウィルス機能も備わっています。可視光応答形光触媒により、室内の弱い照明でも反応し、菌やウィルスの繁殖を抑制します。適用下地は、クロス・コンクリート・モルタル・プラスターボードです。
オフィスの壁や家具などに施工することで、衛生環境の向上が期待できます。

5.ドアノブ
ドアノブ

関西ペイントの「接触感染対策シート」は、抗菌・抗ウィルス効果のある消石灰が主成分の漆喰塗料でコーティングされたシートです。テープタイプで、ドアノブや手すりに巻き付けて貼ることができ、抗菌・抗ウィルス効果により、衛生環境の向上が期待できます。効果は半年間持続します。

関西ペイント「接触感染対策シート

関西ペイント株式会社「接触感染対策シート

まとめ

オフィスに抗ウィルス建材を取り入れることで、衛生環境の向上が期待できると考えられます。今後、オフィスの感染対策の一つとしてさらに進んでいくことでしょう。
新型コロナウィルスに対応したオフィス内装材の開発がされるのを心待ちにし、現時点では抗ウィルス性が実証されたものを取り入れるのが最善策と考えられます。

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