トラブルを回避するオフィス原状回復のポイント

トラブルを回避するオフィス原状回復のポイント

原状回復~オフィスと住宅の違い

原状回復費用は借主側負担が原則、工事期間も賃料が発生

オフィスと住宅の移転の大きな違い。その一つが原状回復です。住宅の場合は、家具や荷物を出してきれいに掃除をすれば多くの場合はそれで終了。極端に傷つけた箇所があれば借りた側が負担することもありますが、自然に損傷したものや時間が経過して劣化した箇所は貸主がお金を出して原状回復します。

しかしオフィスの場合は、床から壁、天井に至るまで契約時の状態に戻す費用は原則的に借主が負担しなければなりません。また明け渡しは、原状回復が終了してからになり、そこまでの期間は賃料が発生します。すでに新オフィスでも契約が始まり、家賃を払っていますから原状回復の工事で生まれるコストはなるべく抑えたいものです。その意味でも原状回復は、なるべくスピーディに行うことが重要になってきます。

 

■原状回復の工事期間と費用

100坪前後で1ヶ月、
安い場合は坪単価2~3万円でできる工事も

どこまで作り込みをしているかでオフィスの原状回復に要する期間は違ってきますが、100坪前後ですと1ケ月未満で終わらせる場合が多いようです。
費用は原則坪単価で計算されます。安い場合ですと坪2~3万円でできる工事もありますが、高層ビルですともっと高くなることもあります。
また原状を知っているということでビル側から工事業者を指定されることが一般的ですが、そうなると料金交渉も難しくなります。ただ工事内容をビル側に納得してもらうことができれば借主が業者を選べるケースもあります。

■トラブルの多いオフィスの原状回復

「あいまいな定義」と「借主側とビル側の認識のズレ」がトラブルになる

原状回復を考える上で知っておきたいのは、トラブルが多いということです。冒頭にも述べましたが、原状回復とは賃借していたオフィスを解約するときに、借主の故意や過失で起きた変化を元の状態に戻すことです。たとえば借主側が対象外と捉えていた壁紙の黄ばみや床・カーペットのすり減りも、故意や過失となり、原状回復義務の対象となる場合が多々あります。

このように借主側とビル側の原状回復の認識の違いや、原状回復の定義自体があいまいになっていることから、トラブルが生れます。施工業者や建築コンサルタントなどに相談することで、原状回復の定義を明確にすることをお勧めします。

工事のスタートは退去してからになりますが、なるべく早い時期に原状回復工事の範囲についてビル側と打ち合わせをしておきましょう。

○ビル側の負担となるケース(例)

何も衝撃を加えた痕跡がないのに亀裂ができてしまった窓ガラスの修復
直射日光や寒暖の差で窓ガラスに亀裂が入ることあります。もしビル側と負担が折り合わない場合は、現地調査で原因を究明することができます。

 

入居時にフロアを半分間仕切りして借りた壁の原状回復
賃貸借契約書に事項として原状回復の義務を記載が無い場合は原状回復の義務はありません。

 

給湯室の湯沸かし器を新品に原状回復
特に使用方法が悪かったために故障している場合は修繕する義務がありますが、新品に交換する義務はないと考えられます。
ただし、原状回復工事の際に表層清掃は必要となります。

○テナント側の負担となるケース(例)

賃貸期間が短く、まだ綺麗な床のタイルカーペットの張り替え
ビルオーナーが清掃で了承してくれない場合は、新品に貼替えをするのが一般的です。

 

執務エリアが暗かったため増設した照明の撤去
テナント側の判断で増設したものは、退去時に完全撤去する義務があります。
ただし、室内の照度不足をビル側に訴えて、ビル側負担の設備工事にすることで撤去義務がなくなります。

 

オーナー立会いによる引越し検査で判明した不備による工事期間延長分の賃料
引渡検査を終了するまでの日割賃料は発生してしまいます。そのため、引渡検査は賃貸借契約の終了期日から最低でも10日前に実施することをお奨めします。

 

エントランスの案内板に記載された社名の撤去
共用部やエレベーターなどにあるテナント名の記載された案内板表示は、テナント負担による原状回復の義務があります。

  • オフィス選定無料相談
  • コラム一覧に戻る

関連するオフィス移転コラム

オフィス移転のお知らせ作成ガイド
オフィス移転が決まったら、2~3ヶ月前には文書で案内をしましょう。取引先やお客様…
一人当たりのオフィス面積
オフィス移転や改修などの際には、快適で生産性の高いオフィス環境づくりのために考慮…
オフィス移転マニュアル
オフィスの移転は準備段階から原状回復まで長期的な視点に立ち、全体像を把握した上で…
トラブルを回避するオフィス原状回復のポイント
極端に傷つけた箇所があれば借りた側が負担することもありますが、自然に損傷したもの…
無駄と失敗を未然に防ぐオフィス移転チェックリスト
オフィス移転は、重要なプロジェクトです。項目のピックアップとスケジュールが必要に…

関連するFAQ

お問い合わせ・お見積もり・オフィス移転の無料相談はこちら

お問い合わせ・お見積もり・移転のご相談等、何でもお気軽にご相談ください。

0120-173-177 受付時間: 月曜~金曜 9:00~18:00

  • お見積もり
  • お問い合わせ
  • オフィス選定無料相談

オフィス相談室

一覧を見る

File.5:ショールームを有効活用したい。

1Fにあるショールームを自社のプロモーションになるように、リ…

File.4:移転をきっかけにオフィス家具にとことんこだわりたい。

せっかく移転してオフィスがきれいになるので、今まで使っていた…

File.3:ビルによって異なる工事区分

C工事だと思っていた内容の一部が、B工事であることが判明。賃…

File.2:オフィスに居ながら、リニューアル工事!?

エントランス・ミーティングルーム・リフレッシュルームとワーク…

File.1:移転をきっかけにワークスタイルの見直し

物件も決まり、デザイン・設計をお願いするタイミングで、ザック…

オフィス移転コラム

一覧を見る

オフィス移転のお知らせ作成ガイド

オフィス移転が決まったら、2~3ヶ月前には文書で案内をしまし…

一人当たりのオフィス面積

オフィス移転や改修などの際には、快適で生産性の高いオフィス環…

オフィス移転マニュアル

オフィスの移転は準備段階から原状回復まで長期的な視点に立ち、…

トラブルを回避するオフィス原状回復のポイント

極端に傷つけた箇所があれば借りた側が負担することもありますが…

無駄と失敗を未然に防ぐオフィス移転チェックリスト

オフィス移転は、重要なプロジェクトです。項目のピックアップと…

ページトップ